[MG400] I/O入力をトリガとしたプログラムの実行方法

[MG400] I/O入力をトリガとしたプログラムの実行方法

1. はじめに


MG400におけるプログラムの実行モードの1つにRemote I/Oモードというものがあります。このモードでは、MG400のI/O入力をトリガとして予め設定した一つのプログラムに対して実行・停止などの制御を行うことができます。

2. 環境


以下の環境にて、この手順が有効であることを確認しています。

OS: Windows 10(64bit)

MG400: DobotStudioPro v2.4.0, ファームウェア v1.5.7.0

3. 使用方法


3.1 モードの有効化


(1)      をクリックしてMenuを開きます。
(2)      Settingsをクリックします。
(3)      Remote Controlをクリックします。
(4)      Current modeにおいてRemote I/Oを選択します。
(5)      Script to Runにおいてこのモードで制御するプログラムの種類(DobotBlockly, Script)を選択します。
(6)      Openをクリックすると、⑤で選択した種類の作成済プログラム一覧が出ます。一覧から制御するプログラムを選択します。
(7)      Applyをクリックします。
(8)      Remote I/O, Running logの表記がされていれば、設定完了です。




3.2 DIコマンドとDOステータスの設定


I/O configmodifyにおいて、I/O入力によるMG400へのコマンド(DIコマンド)と、I/O出力によるMG400ステータスの出力(DOステータス)をそれぞれどの番号の端子に割り振るかを選択することができます。

・DIコマンド:
   – Start(モーターに給電を行う。設定したプログラムを実行する。DOステータス:Runningに遷移する)
   – Pause(プログラムを一時停止する。モーターは給電状態を保つ。DOステータス:Pauseに遷移する)
   – Resume(DIコマンド:Pauseで一時停止した所からプログラムを再開する。DOステータス:Runningに遷移する)
   – Stop(プログラムを停止する。モーターは給電状態を保つ。DOステータス:Readyに遷移する)
   – Emergency stop(プログラムを停止する。モーターの給電をOFFにする。DOステータス:Alarmに遷移する)
   – Clear alarm(アラームを解除する)

・DOステータス:
   – Ready(プログラム実行待ち状態)
   – Pause(プログラム一時停止状態)
   – Alarm(アラーム発生状態)
   – Running(プログラム実行状態)






ご不明点等ございましたら、お気軽にdobot@techshare.co.jpまでお問い合わせください。

    • Related Articles

    • [MG400] WindowsのWSL2にROSをインストールし、MG400をrviz上で動かす方法

      1. はじめに rvizはRobot Operating System (ROS) の3次元可視化ツールです。ロボットの位置や姿勢を表示することができ、センサーから取得した距離データやカメラからの映像を表示することもできます。 本稿では、 Windows の Windows Subsystem for Linux (WSL) を利用してROSをインストールし、MG400をrviz上で動かす方法についてご案内します。 2. 環境 以下の環境にて、この手順が有効であることを確認しています。 OS: ...
    • [MG400, M1Pro] DobotStudioPro セットアップ方法

      1. はじめに DOBOT製品(MG400, M1Pro, CR, Nova)は、制御ソフトウェアDobotStudio Proを使用する事で、Blockly、Scriptによる制御を行うことができます。本稿では、上記製品のうち、MG400, M1Proの設置からDobotStudio Proに接続するまでの方法をご案内します。 2. 環境 以下の環境にて、このセットアップ手順が有効であることを確認しています。 OS: Windows 10(64bit) ソフトウェア: ...
    • [MG400] ROSでMG400を動かす方法~Python編~

      1. はじめに 本稿では、ROS を使ったプログラムでMG400を実際に動かす方法をご案内します。ここでは、例としてPythonを使って書いたプログラムをご紹介します。 WindowsにROSをインストールする方法は、以前の記事をご参照ください。 [MG400] WindowsのWSL2にROSをインストールし、MG400をrviz上で動かす方法 2. 環境 以下の環境にて、この手順が有効であることを確認しています。 OS: Windows 10 (64bit) WSL: version 2 ...
    • [MG400, M1Pro] DobotStudioPro セットアップ方法

      1. はじめに DOBOT製品(MG400, M1Pro, CR, Nova)は、制御ソフトウェアDobotStudio Proを使用する事で、Blockly、Scriptによる制御を行うことができます。本稿では、上記製品のうち、MG400, M1Proの設置からDobotStudio Proに接続するまでの方法をご案内します。 2. 環境 以下の環境にて、このセットアップ手順が有効であることを確認しています。 OS: Windows 10(64bit) ソフトウェア: ...
    • [MG400, M1Pro, Nova] LAN2ポートIPアドレス変更方法

      1. はじめに 本記事では、MG400,M1Pro,Novaシリーズ 本体背面のインターフェースの1つである、LAN2ポートの使用方法をご紹介します。 LAN2ポートを用いることでPC以外の外部機器(例:PLC、MG400複数台との通信)との通信、連携を追加で行うことができるようになります。 また、こちらはLAN1ポートでロボットアームへの接続をお済ませの方向けの記事となります。 まずはLAN1ポートを用いてPCとロボットアームの接続が確認後にご覧ください。 [MG400, M1Pro] ...