[MG400] アップデート方法

[MG400] アップデート方法




1. はじめに


本稿では、MG400の制御ソフトウェアであるDobotStudio Proと、コントローラファームウェアのアップデート方法をご案内します。 

[注意]本稿はMG400のアップデート手順です。故障の原因になりますので、本稿からダウンロードできるアップデートファイルはMG400にのみ適用し、その他の機種では使用しないでください。


[注意]MG400のコントローラーファームウェアバージョンがv1.5.4.0未満の場合、 DobotStudio Proと接続ができません。現在、DobotStudio Proの旧版であるDobotStudio2020をご利用いただいている方は、先にコントローラファームウェアを確認し、v1.5.4.0未満である場合は、アップデートしてからDobotStudio Proへの移行を行って下さい。コントローラファームウェアは以下の手順で確認ができます。



2. DobotStudio Proのアップデート


古いバージョンのDobotStudio Proが既にインストールされている場合は、最新バージョンに対応するインストーラを以下からダウンロードして実行することで、アップデートが行われます。最新バージョンはv2.7.1です。(2023年6月2日現在)

[注意]DobotStudio Pro v2.4.0から、Teach & PlayBack機能が削除されました。




3. ファームウェアのアップデート


最新バージョンはv1.5.9.0です。(2023年8月31日現在)

[注意]MG400のセットアップがまだの場合は、先にそちらを行って下さい。[MG400, M1Pro] セットアップ方法

[注意]v1.5.8.1以降へのアップデートに限り、予めカーネルのアップデートが必要です。(該当部分: Step2 ~ Step5)

[注意]v1.5.9.0以降へのアップデートに限り、サーボファームウェアのアップデートが追加で必要です。(該当部分:Step11~13)

Step1

MG400基台のLAN1と、MG400のセットアップに用いたPCをLANケーブルで接続し、MG400の電源を入れて下さい。この時、DobotStudio Proに接続せず次へ進んでください。


Step2

カーネルのアップデートファイルを以下からダウンロードして下さい。



Step3

解凍をし、system_update_1.6_MG400.batをダブルクリックして実行してください。




Step4

コマンドプロンプトが起動し、カーネルのアップデートが開始します。以下画像のようにSuccess!の表記がされればアップデート成功です。Ctrl+Cを押し、終了してください。



実行後、新しくコマンドプロンプトをお開きいただき、以下のコマンドを入力してカーネルの情報が以下と一致しているかどうかご確認ください。

ウィンドウズキー押下後、アプリ検索で「コマンドプロンプト」と検索いただいて実行をお願いいたします。
ctrl+Rで「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、”cmd”と入力して実行することでも開けます。

コマンドプロンプトが起動できましたら、以下のコマンドを入力してください。

  1. ssh root@192.168.1.6

ssh接続時にパスワードを要求されますので、
"dobot"
と入力してください。
パスワード入力時は入力文字は表示されず、やり直しができないため誤入力した場合はEnterを押して再入力をお願いいたします。

また、ご利用のPCで初めてこのコマンドを使用してMG400に接続した場合、接続を許可・継続するかどうか入力を求められるので画面の案内に従い
"yes"
を入力してEnterを押してください。

続いて、カーネル情報を表示するコマンドを入力してください。

  1. uname -a

以下のように表示されていればアップデート完了となります。
Linux dobot 4.1.15-rt18 #6 SMP PREEMPT RT Wed Jul 13 15:14:50 HKT 2022 armv7l GNU/Linux


最後に一連のコマンドの実行結果の画面となります。こちらが確認できましたらコマンドプロンプトを終了してください。



Step5

MG400の電源を切り、再起動してください。

Step6

MG400のコントローラファームウェアのアップデートファイルを以下からダウンロードしてください。




Step7

DobotStudio Proを起動し、MG400が検出されたらConnectをクリックしてください。



Step8

≡(メニューアイコン)>Setting>Firmware Updateからダウンロードした.tar.gzファイルを選択し、アップデートを行ってください。



Step9

アップデートの完了通知がされたらMG400の電源を切り、再起動を行ってください。
[注意]DobotStudio Proのバージョンによってはサーボのアップデートを促すポップアップが出ることがありますが、不具合があるのでサーボのアップデートを行わないでください。



Step10

DobotStudio Proに再接続をし、≡(メニューアイコン)>Setting>Firmware Update>Basicの、Controller Firmwareの表記が変わっていれば成功です。



Step11

サーボファームウェアのダウンロードを以下からしてください。
現在のサーボファームウェアが2.x.x.xもしくは1.x.x.xであればV2を、
3.x.x.xであればV3をダウンロードしてください。




Step12

解凍をし、MG400とPCをLANケーブルで接続した状態でcheck_file.batをダブルクリックして実行してください。



Step13

コマンドプロンプトが起動し、サーボファームウェアのアップデートが開始します。以下画像のようにSuccess!の表記がされればアップデート成功です。Ctrl+Cを押し、終了してください。




ご不明点等ございましたら、お気軽にdobot@techshare.co.jpまでお問い合わせください。

    • Related Articles

    • [Dobot Magician] アップデート方法

      1.はじめに 本稿では、Dobot Magicianのコントローラファームウェアのアップデート方法をご案内します。 2.ファームウェアのアップデート 最新バージョンはv4.0.3.6です。(2023年7月27日現在) 事前にDobotlinkがインストールされていることを確認してください。 Step1 MagicianとPCをUSBケーブルで接続し、Magicianの電源を入れて下さい。 Step2 ...
    • [M1Pro] アップデート方法

      1. はじめに 本稿では、M1Proの制御ソフトウェアであるDobotStudio Proと、コントローラファームウェアのアップデート方法をご案内します。 [注意]本稿はM1Proのアップデート手順です。故障の原因になりますので、本稿からダウンロードできるアップデートファイルはM1Proにのみ適用し、その他の機種では使用しないでください。 [注意]MG1Proのコントローラーファームウェアバージョンがv1.5.4.0未満の場合、 DobotStudio ...
    • [DobotStudio Pro] I/Oの読み取りが意図したタイミングとずれてしまう場合

      1.はじめに 本稿ではMG400のI/Oの読み取りのタイミングが意図した場所とずれてしまう問題について、原因と対処法を案内しています。 2.原因 MG400のプログラムでは、MG400にコマンドを送信後すぐに次のブロック(行)を実行してしまいます。このため、MG400の動作が完了する前にI/Oの読み取りが実行されてしまい、意図した動作を行わない場合があります。 3.対処法 同期命令を追加することで、MG400の動作が完了するまでプログラムを停止することが出来ます。 3.1 DobotStudio ...
    • [MG400]Remote I/Oモードでの動作がうまくいかない場合

      1. はじめに MG400ではスタンドアローンでプログラムを実行できるRemoteI/Oという機能があります。 この機能利用時にOnlineモードで同じプログラムを実行していた際には見られなかった挙動が見られる場合があります。 本稿ではそれらの発生例と解決方法についてご案内いたします。 2. 環境 以下の環境にて、この手順が有効であることを確認しています。 OS: Windows 10(64bit) 使用ソフトウェア:DobotStudioPro ...
    • [MG400, M1Pro] DobotStudioPro セットアップ方法

      1. はじめに DOBOT製品(MG400, M1Pro, CR, Nova)は、制御ソフトウェアDobotStudio Proを使用する事で、Blockly、Scriptによる制御を行うことができます。本稿では、上記製品のうち、MG400, M1Proの設置からDobotStudio Proに接続するまでの方法をご案内します。 2. 環境 以下の環境にて、このセットアップ手順が有効であることを確認しています。 OS: Windows 10(64bit) ソフトウェア: ...